


熊本地震の被災者の皆様にお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と復興を祈るばかりです。
先月、柔道の国民スポーツ大会山形県予選が上山市で開催され、主管となった上山市柔道連盟の一員として協力させていただきました。
大会前日から会場設営や大会関係者との打ち合わせなど、久々に大きな大会を支える裏方の皆さんの姿を間近で見る機会となりました。
もちろん大会は選手が主役ですが、その舞台を整えるためには、多くの方々が目立たないところで準備を重ねています。
開始時間に合わせて会場を整え、審判員の割振りや進行を確認し、選手が安心して試合に臨めるよう細かな気配りをする姿を見て、「当たり前に大会が開催される」ということが、決して当たり前ではないことを改めて感じました。
そんな気持ちの中、選手たちの「礼」がこれまでとは少し違って見えまてきました。
柔道では試合の始めと終わりに礼をしますが、それは単に対戦相手への礼儀だけではなく、試合を支えてくださる審判員や役員、応援してくださる方々、そして大会そのものへの感謝や敬意を表しているように感じたのです。
勝った選手も負けた選手も、結果に関係なく礼をして畳を降りていきます。
どれほど実力があっても、自分一人の力だけでは試合はできません。
そのことを理解しているからこそ、自然と礼ができるのでしょう。
柔道には技術だけではなく、人として大切なことを学ぶ文化が受け継がれているのだと改めて感じました。
旅館の仕事も同じではないでしょうか。
お客様の目に触れるのは接客や料理、お風呂などですが、その裏では清掃、調理、設備管理、予約管理など、多くのスタッフがそれぞれの持ち場で責任を果たしています。
一人でも欠ければ、お客様に満足していただくことはできません。
派手な仕事ばかりが評価されがちですが、本当に組織を支えているのは、見えないところで黙々と努力を続けている人たちです。
そして、そのような仲間への感謝や敬意を忘れず、お互いを認め合うことが、より良い仕事につながるのだと思います。
私自身も今回の大会を通じて、支える人の存在の大きさと、それを忘れない心の大切さを改めて実感しました。
有馬館でも、お互いの仕事に感謝し合い、支え合いながら、一人ひとりが誇りを持って仕事に取り組める職場でありたいと思う今日この頃です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
有馬館
館主 須藤 信晴