


先日、「やまがたワインバル2026」が開催されました。
この催しも11回目を迎え、かみのやま温泉の初夏を彩る恒例イベントとして、すっかり定着してきたように感じます。
年々認知度も高まり、今ではこのイベントを楽しみに上山を訪れる方も多くなりました。
上山は古くからぶどうの産地として知られていますが、20年ほど前からはワイン用ぶどうの栽培にも適した土地として注目されるようになりました。
昼夜の寒暖差や水はけの良い土壌、そして日当たりの良い畑など、ワインづくりに適した条件が揃っていることから、県内外のワイナリーからも高い評価を受けています。
私自身、若い頃は上山が「ワインのまち」と呼ばれるようになるとは正直あまり想像しておりませんでした。
もちろんぶどうの産地であることは昔から知っていましたが、これほど多くのワイナリーが集まり、全国からワインファンが訪れるようになるとは思ってもみませんでした。
地域の新しい魅力が少しずつ育ち、多くの方に認められていく様子を見ると、同じ上山で商売をする者として嬉しく感じます。
当日は県内外から多くのワイナリーが出店し、それぞれ個性豊かなワインを提供していました。
赤や白はもちろん、ロゼやスパークリングなど種類も豊富で、来場された皆様がグラスを片手に楽しそうに飲み比べをされている様子が印象的でした。
また、地元食材を活かしたフードブースも充実しており、ワインとともに山形の食を楽しめる内容となっていました。
残念ながら私は担当する係の関係で会場全体をゆっくり見て回ることはできませんでした。
それでも、あちらこちらで笑顔があふれ、久しぶりに会ったご友人同士が語り合う姿や、初めて訪れた方が楽しそうにワインを選んでいる様子が目に入りました。
そうした光景を見ているだけでも、このイベントが多くの方に愛されていることが伝わってきました。
会場には県外からのお客様はもちろん、海外からお越しになった方の姿も数多く見受けられました。
温泉地である上山に、ワインという新たな目的が加わり、地域の魅力がさらに広がっていることを実感します。
旅の目的は人それぞれですが、「ワインを楽しみに上山へ来たら、温泉も良かった」「食事も美味しかった」と感じていただければ、これほど嬉しいことはありません。
有馬館にも、食やお酒を楽しみにお越しになるお客様が多くいらっしゃいます。
ワインバルのようなイベントをきっかけに訪れた方々に、山形の食材や温泉の魅力、そして地域ならではの温かさを感じていただけるような宿でありたいと思っています。
長く地域にいると、普段は当たり前に感じている景色や文化も、実は大きな魅力なのだと気付かされることがあります。
蔵王を望む風景も、温泉も、ぶどう畑も、私たちにとっては見慣れたものですが、訪れる方にとっては特別な旅の思い出になります。
その価値をあらためて認識し、大切に伝えていくことも私たちの役目なのかもしれません。
来年のワインバルがどのような賑わいを見せてくれるのか、今から楽しみです。
そしてワインをきっかけに、さらに多くの方が上山を訪れ、この地域の魅力に触れていただければと思う今日この頃です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
有馬館
館主 須藤 信晴