ブログ「宿主のひとりごと」

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2026/03/29 宿主のひとりごと 令和8年3月 new

三月も下旬となり、山形にもようやく春の気配が感じられるようになってまいり
ました。
長い冬が終わり、白一色だった景色に少しずつ色が戻ってくるこの時期は、毎年
のことながら気持ちまでふっと軽くなるように感じます。

今年の冬は例年に比べて雪が少なく、除雪に追われる日もそれほど多くはありま
せんでした。
過ごしやすさを感じる一方で、雪が少ないことで影響を受ける方々のことを思う
と、手放しで喜ぶわけにもいかず、どこか落ち着かない気持ちで冬を過ごしてい
たように思います。
改めて、この地域にとって雪もまた大切な存在なのだと感じる季節でもありまし
た。

そんな中、今年は啓翁桜のイベントも行われ、市内のあちこちで一足早い春を感
じていただける機会となりました。
有馬館でも例年どおり館内に啓翁桜を飾っておりますが、今年は街全体がやわら
かな春色に包まれ、冬の中にいながら春を先取りするような、少し贅沢な時間が
流れていたように思います。
寒さの中で静かに咲く桜は、華やかさとはまた違う美しさがあり、自然と心が穏
やかになるようなひとときを与えてくれます。

さて、春といえば本来は外に出かけたくなる心地よい季節ですが、この時期にな
ると少し気になるのが花粉です。
私自身、今年はこれまでよりも少しだけその存在を身近に感じており、「春の訪
れを知らせてくれているのかな」と思いながら、上手に付き合っているところで
す。

考えてみると昨年まではマスクをすることも多く、「まあこんなものか」と思っ
ていたのですが、今年はマスクを外すことが多くなり、花粉からの“歓迎攻撃”
を受けることになりました。
「マスクというのは、こんなにも優秀な盾だったのか」と、今さらながらありが
たみを噛みしめております。

山形のように冬が長い地域では、「やっと暖かくなってきた」と感じた頃に、
ちょうどよく(?)花粉の季節がやってきます。
春の訪れを喜びながら、くしゃみと目のかゆみと上手に付き合う――なかなか器
用さが求められる季節でもあります。

とはいえ、厳しい冬を越えたからこそ感じられる春のありがたさは格別です。
このはっきりとした季節の移ろいも、この地域ならではの魅力のひとつではない
でしょうか。

これから本格的な観光シーズンを迎えます。
花粉と少々付き合いながらではありますが、春のやわらかな空気とともに、皆さ
まに「来てよかった」と感じていただけるひとときをお届けできるよう、心を込
めてお迎えしてまいります。

どうぞ季節の変わり目、体調にはお気をつけてお過ごしください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

有馬館
館主 須藤 信晴